【連載】バイト梅村のお仕事記録帳/第7回

こんにちは!

昨年の2月から働いてもらっているバイトの梅村さん。
今年の3月で大学を卒業、会社員となるため旅立ちます。
さて新しい年を迎え、どのような抱負をたてて
いるのでしょうか。
梅村さんのお仕事の記録、連載7回目です。


1回目:http://d.hatena.ne.jp/nanarokusha/20130717
2回目:http://d.hatena.ne.jp/nanarokusha/20130728
3回目:http://d.hatena.ne.jp/nanarokusha/20130816
4回目:http://d.hatena.ne.jp/nanarokusha/20130922
5回目:http://d.hatena.ne.jp/nanarokusha/20131029
6回目:http://d.hatena.ne.jp/nanarokusha/20131206


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 バイト2日目の夜。募集に発送業務とあるのに、包装すらできない私は家に帰ってYouTubeにある「ラッピング:キャラメル包み」の動画を見ながらスーパーのチラシで本を包む練習をしたのでした。これはやばいぞ、とため息をつきながら。一番きれいにできたのをそのままにしていたので11ヶ月ぶりに開けた。あら、もうすぐ一年経つのか。

 心も体も健康的な2013年でした。
 年に2、3回はひいていた風邪を一度もひかなかったのは、規則正しく生活できたバイトのおかげです。前にも振り返ったように、動けば眠たいばかりの私はどこかへいってしまうし、忙しく働くことが出来たおかげでうじうじ悩まず大学4年生に降り掛かる多くの面倒な行事を終わらせることが出来た。
 それから。色々なこと、本当に色々なことを経験して分かったことは、私って何も知らないんだ、ということだった。手紙の書き方も、言葉づかいも、電話の取り方も掛け方も、パネルの切り方も、イラレ、フォトショと呼ばれているソフトの使い方も、ものの名前、有名な人、場所。でも私にしては珍しく悲観的にならずに、今知れたのだからいいじゃん、嬉しいな〜、と呑気に過ごした。どれもいまだによくは分かっていないし、出来ないこと苦手なことが多いけど、何度も何度も繰り返しやってみて全然出来ないということはない、やっていれば少しはできてくる。と分かったことが一番の収穫です。新しいことを知るのは楽しい。

 イベントのお手伝い、おつかい、製本所での作業、海外に行ったりと、ときめく経験がたくさんあった。もちろん楽しかったし、緊張もした。だけど、それよりも緊張するのは包装の練習から始まった発送作業なのかもしれない。発送がない日はないのに、何度も繰り返してきたのに、昨日も間に合わない! とあたふたした。
 特別なイベントの日と同じようにこれまでにしてきた発送のことを思い出す。一番はじめに経験した大量の発送は、谷川俊太郎さんと服部みれいさんの朗読会のチケットの発送だったかな。そう、あの朗読会は初めて参加したイベントだったから、すごい緊張して…。一つの発送から違う出来事を思い出す。どれか一つの出来事を取り上げようとすると、私も、私も、と2013年の思い出たちが挙手しはじめて、どれを指名しようか迷うなぁ。どれも特別扱いはできない! (ので朗読会の思い出を一旦置いておきます)。
 バイトに応募する際に、「届いてるかも、ではなくて届けたいんだ」というようなことを書いたような気がする。(恥ずかしくて読み返せないため曖昧です)それが出来ているなんて喜ばしいことだよ、と一年前の自分が言ってる。とにかく、こんなにも発送をするなんて今後ないんじゃないか、と思えるほどの発送を続けて、続けて、続けました。

 去年の2月に今年は欲張るんだ! と決めた。
 欲張るってなんだかなぁ。欲深いのは罪だ。とか思っていたのだけど自分に対してもっともっと、と要求するのはいいんでないかい? ほら、やる気がでる。あれもやりたい、やらなきゃいけないもんね。…あら、そのわりにはもう少しだったかなぁ。
 欲張ったつもりだったのですが、まだまだだったということが判明したので、今年も欲張りに挑戦しようかと思います。
 気を抜けば、いい加減な私が顔を出し、これぐらいでいいかと甘えはじめる。最後までたるまずにやり抜くことが今の目標でもあります。
 もっと一日に多くの作業をできるようになりたい。少し使えるようになったソフトの違う機能を知りたいし。もっと丁寧に、綺麗に包みたい、切りたい。次の人のためにまとめようと思ったままになっているバイト用ファイルもちゃんとまとめます。
 やること、まだある。
 最後までよろしくお願いいたします。



■終わり。