第1回鮎川信夫賞、授賞式
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赤ちゃんはコウノトリが運んできて、
大きな桃は川から流れてくるように、
詩は、ファクシミリから出てくるのが、
世界の約束です。
かつて、ご家庭用のプリンタを使っていたころは、
カタカタカタカタタタ……ジズィィィィィィ、、、ワフッ。
と、音を響かせながら、詩が届くわけです。
うっかりすると、ファクシミリが詩を生み出しているように思ったりと、
さながら詩の自動生成機みたいです。
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そんでですね、
今日は、第1回鮎川信夫賞(思潮社主宰)の受賞式がありました。
鮎川信夫さんは、戦後現代詩の最重要人物といわれるかたで、
かみくだいていうと、
すばらしい詩と詩論を書いてすばらしく愛されたすばらしい詩人です。
(それ以外にも多岐にわたる著述をあらわしました)
その名を冠した本賞では、
詩と、詩の評論とでわけて、授賞しています。
受賞作は、『トロムソコラージュ』(新潮社)。
表題作をはじめとした長編詩集です。
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表題作の「トロムソコラージュ」は、
かつてつくっていた雑誌が初出なので、ちょっとだけ誇らしかったです。
(もちろん授賞は本にされた方々のたまものなのですが)
あの日、ファクシミリから、詩がなめらかに生み出されて運び出されてきて、
それを、読んだときの興奮。
その瞬間は、変えがたいものです。今でもずっとそう思います。
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授賞パーティ。陽気な親子がいたので、写真におさめました。
見たことあるような……。