【未来ちゃん】ベルネージュ登場。

『未来ちゃん』の3刷が今週月曜日に届きました。


この3刷から、『未来ちゃん』の紙が、
オーロラコートからベルネージュへと変わりました。


なんで紙が変わったのかについて、
書かせていただきたいと思います。


川島小鳥写真集『未来ちゃん』は、震災のあった、
3月11日をはさんで本が作られました。


初刷と、注文好評のため初刷製作中に増刷決定した
第2刷は、オーロラコートという紙を使っています。
この紙を製造している製紙会社の工場は、
福島県いわき市にありました。
今回の震災で、工場が甚大な被害を受けました。
そのため、こちらで製造していた紙、
オーロラコート(最厚紙)が、
市場からなくなってしまったのです。


私も、記事でいわき工場の被災した写真を見ました。
丹精に作られた数々の紙、そして工場そのものが、
被害を受けている様は、本当に胸がしめつけられます。
東京で本をつくっているとはいっても、それは
会社が東京にあるだけで、実際は、全国のさまざまな
場所で働いているみなさんに支えられて、
1冊の本ができているのです。
今回、そのことを痛感しました。


とにかく、紙がなければ本が作れない。


3刷のために紙探しがはじまりました。
そして、見いだされたのが、
ベルネージュという紙でした。
フランス語で美しい雪という意味だそうです。


実際に刷ってみるなどテストを繰り返したところ、
これが、グレードアップというほど、
『未来ちゃん』と相性がいい紙!
小鳥さんもブックデザインの祖父江さんも納得のシロモノでした。


3刷りデビューのベルネージュ!
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


ところでこのベルネージュくん、
オーロラコートくんよりちょっと高いんですよね。
でも、とってもいい紙なんでOKです。
ちょっとね、高いんですけどね。