【10万部】記念すべき『未来ちゃん』の印刷中です。



現在、タイで写真展開催中の『未来ちゃん』。
ついに16刷、10万部となりました。
ありがとうございます!!


写真は、印刷立ち合い中のものです。
印刷立ち合いとは、印刷機にまわす直前、
色味などの微妙な調整を実際にその場で見て、
確認をしていく作業です。
それまでにデータ上の色の調整は万全にして
いますが、それでも当日の気温や湿度、
インクの微妙な出し方で色は大きく変わります。


写真のように大きな1枚の紙に、
未来ちゃんを16ページ分一緒に擦ります。
色の出がすこし違うと思えば、
その場で調整して出しなおしてもらいます。
OKがでれば、そのままGO!!
印刷機がうねりをあげて刷っていくのです。


『未来ちゃん』の印刷立ち合いは、
毎回、朝から夜まで(ときに深夜0時すぎ)行い、
丸2日かかります。
毎回、増刷のたびに繰り返される修行のようなものです。


立ち合いに向かうたびに、印刷所の方の本に対する
真摯な姿勢に頭が下がります。
本は作家や出版社だけでなく多くの方の手によって、
できているという当たり前のことにあらためて
思いいたるのです。
本は値段のついた商品なのは言うまでもありませんが、
それにしても本とは誰か一人のものとは言えないとの
気持ちになります。


でも、よく考えたら他の商品もみんなそうか。
僕のものだけど僕だけのものじゃない、そんな気持ちに
させるものをこれからも作っていきたいですね。


今回の印刷立ち合いは、
アルバイトの方にも2日目の午前中、
参加していただきました。
現場の緊張感と冬のはりつめた空気がまるごと
はじめての立ち合いの記憶になるんでしょうか。