ぼくとウーロン。

ドラゴンボール』に登場する、
ウーロンという豚の妖怪について考えています。
ウーロンはスケベで小狡いイタズラものですが、
あの世界で何度かあった世界の危機のひとつを
救っているのです。


あのとき彼が、一瞬の躊躇もなく叫んだ一言を聞いて、
子どもの頃のぼくらはウーロンはバカだなあと、
その夢がかなってヘラヘラしてる彼を見ては、
どうしようもないなあと思っていました。


でも、今ならわかります。
どんなものでも叶えられるという夢のような条件を
出されながら、一瞬の迷いなく願いを言えるという
ことがどれほどすごいことかと。
彼が、ほんの一瞬でも「もっといいことはないか?」
と考える間をもってしまったら、
世界は悪党のものになっていました。


いつなんどきでも、損得を超えて発せられる願いを
ぼくはもっているのだろうかと。
しばらくはウーロンのことを考える日々が続きます。