【連載】8月の梅村さんは仕事について考えた。

ナナロク社に週4日きてくれてる
バイトの梅村さん(来春卒業)による、
お仕事記録帳の8月編です。
もう半年かよっている梅村さん。
どうやら仕事について考えたようです。
写真ではあいまいな顔をしていますが、
心の中では……。
なるか10倍返し!(便乗しました)


では、どうぞ。


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気付いたら夏休みがきていた。


去年の夏休みは怠惰な生活をしていた。
人には言えないような時間に起きて、
寝て、を繰り返して…。
振り返るのもやめたくなる。
そんな私が
今は8時に起きて準備してるなんて偉いねぇ、
と毎日自分を褒めている。
この生活を6ヶ月間続けているのに
まだ朝が辛い。


朝に限らず、ずっと眠い。
なんでこうも眠いのか。
寝ていてもたまに楽しい夢を見る以外、
面白いことは何もないし、
寝たら寝た分だけ元気になるわけでもなく、
寝疲れだってするのに。


ずっと眠い私だけどバイトをしている時は
眠さを忘れて過ごしている。
当たり前だろ、と怒られそうですが、
私にとっては不思議で、なんでだろうと
ずっと疑問に思っていたことが今月解決した。


…手作業のおかげだ!


というのを一週間ぐらい貰ったお休みで気付いた。
お休み中は実家に帰っても家の手伝いもしないし、
発送の作業ももちろんないので
手作業を全くしなかった。
なのでなんだが頭が働かず、とっても眠かった。


あずさでの移動を楽しみに松本行きを決めたのに
八王子からの記憶がないし、免許更新時の講習は
体を揺らしまくった。
毎週土日はせっかくの休みだというのに、
頭がぼーっとしている。


そうか、手作業、大事だったんだなぁ。
やっと気付いた。
目覚めるためには、
自分で自分を起こすしかないのだね。


「手仕事は、人間を人間の仲間へと導きます」


去年聞いてなんだかよく分からなかった言葉を
思い出した。
今もよく分からないけど、でも手作業が大事だ!
という内容に思えてきた。


毎朝、会社に着いてからは
ドアのホワイトボードに
今日の日付を書くことから始まる。


発送があれば倉庫から本を持ってきて準備をして、
包んで、包んで、ガムテープ、カッター、はさみ、
と色々な道具を使いこなす。
お腹が空いて、ごはんを食べて、
また昼の眠さを忘れるために
切って、貼って、包んで。と手作業。
またお腹が空いた頃に19時を迎えて、帰る。
素晴らしいリズムが出来上がっている。
人間的な生活してる。


今月は作品集の製作と
「点滴ポール」に多く触れた。


行ったことのない場所へ早足で向かい、
今までに見たことも無い巨大な封筒に入った
原画を抱えて帰り、発送する。
神保町、千葉、代々木上原、飯田橋
受け取り、受け渡し。
気分はメッセンジャーだった。


岩崎さんのインタビューの文字起こしをする。
初挑戦。時間が掛かることを知る。
岩崎さんのことばを何度も戻って聞いて、
打ち込む、を繰り返していると
4ページ分の原稿が出来上がっていて興奮する。


お休み中に、
スタンダードブックストアのパネル展を
見に行った。


お客さんとして、
2度「点滴ポール」のイベントに参加する。
「できないことがあるから面白い」
という齋藤さんの言葉を
イベント後も何度か思い出す。
その言葉を受け取った時に、
「ぼくらのできるとできないがかさなるところ」
というイベントのテーマを思い出したのだった。


でも私にできることってなんだ? 
と考えてみる。


何度か考えてはみるけれど、
分からないまま。
何も出来ないし、何でも出来るような気もする。
だから出来ることがある時には、
真剣に取り組もうと、前に決めたのだった。
できることも、できないことも増やしたいなと
下北沢で思った。


自分のできること、
とりあえずは今できている小さな手作業で、
何かに関われている。嬉しい。


これからも手を動かし、眠さを忘れて、
励もうと決めた。
今はこの夏のことを思い出して、
夏の終わりを感じています。
でも大学生の夏休みはまだまだ続くんです。
来月も私の中では熱い熱い夏が続きます。
わくわくすることが待ってる! 
もう待ってることを知ってる。


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来月はなんとベトナム編です!
100倍返しだ!